入門書「CodeIgniter 3超入門」の販売を開始しました。の裏話。

合同会社ねこもりの宮川さん( @NEKOGET )と「CodeIgniter本書こう」と話してたのは2015年10月末。約1年半の紆余曲折を経て、ようやく「はじめてのPHPフレームワーク PHP初心者がすぐ現場で活躍するための CodeIgniter3超入門」をリリースしましたので、少し裏話をご紹介しておきます。

執筆の経緯とこれまで

簡単だから初心者向け。でも簡単だから書籍がない。

執筆が話題に上がったのは、国内ではCakePHPが有名で、Laravelがそれに追いつこうとしてきてる当時の「CodeIgniterの立ち位置ってなんだろう」でした。あーやこーや議論したのですが、結論としては「ドキュメントを眺めてたら何となくつくりはじめることができる」ことだよなと。規約優先の設計思想ではないからこそ、自由度がとても高く、「フレームワークのしきたり」をほとんど覚える必要がないのです。
だから、あーやこーや考えずにまず手を動かして欲しい初心者には向いてるよねと。

けれど、初心者こそ必要な書籍がない。なぜか考え、「簡単すぎるから書籍のニーズがないんだ」というところにたどりつきました。CakePHPなどは規約がないと書けない。その規約を学ぶ上で書籍が必要。だけど、簡単なフレームワークは書籍がなくてもコーディングできてしまうので、書籍がない。

そりゃ、オレオレフレームワークしか扱ったことのない頃の私が、ごろごろしながらドキュメントを数時間読んだら開発をはじめれたのがCodeIgniterですもの。必要ないですね。(※ちなみにその時、先にCakePHPにチャレンジしたのですが複雑でネット情報だけじゃダメだと挫折しました)

CodeIgniter 4開発開始で心折れる

逆にいうと、エンジニア書籍市場としてではなく、初心者市場としては成立するのではないかと思いました。早速、章立てをはじめ、企画書を書いて出版社の方とやりとり。どちらにしてもセミナー資料として欲しいからと執筆をはじめたあたりで、唐突のCodeIgniter 4開発開始のお知らせがありました。

そりゃ、CodeIgniter 4が出たら、CodeIgniter 3書籍は売れなくなるなるのは目にみえています。この時点でテンションが急落して執筆が止まった、私と宮川さんは悪くない。特に執筆開始のアナウンスしてなかったし。

でも、CodeIgniter 3は重要

その後、CodeIgniter 4のβ版をみてみると、これを初心者が使い始めれるのはいつだろうという気持ちになりました。まず、CodeIgniter 4はnamespaceが取り入れられてて、PHP7以降の環境でないと動作しません。WordPressをさわってた方が、さくっと使いはじめるのにはハードルが高い。
次に、CodeIgniter 3は、AdventCalendarなどを通して日本語記事が集まり、また有志による翻訳プロジェクトでドキュメントの大部分が翻訳されていますが、この翻訳には2年がかかっています。

CodeIgniter 4がでても「じゃあ、初心者はこれを使いましょう!」といえる土台ができあがるのに数年間かかることが予想されました。

反面、CodeIgniter、サポート期間は長いんですよね。CodeIgniter 3ですら、PHP5.6をサポートしていましたし。CodeIgniter 4が後方互換を捨てただけに、CodeIgniter 3はこれから5年10年サポートがありそうだと。

私的にプロダクトの寿命は3〜5年だと思っていますので、これだけあるなら、今、入門書籍を書くことはやはり意義があるのではないかと執筆の続きに取り掛かりました。

PDF販売開始!

ということで、紆余曲折ありましたが(本当はもっとありました。興味ある方は飲み会の席ででもw)、何とかPDF販売リリースにたどり着きました。1年半という期間に比べ、挫折時間が長いので何ですが、MVCから「なぜコードリファクタリングが必要か」という初心者に抑えてもらいたいいい内容に仕上がったと思います。

WordPressの次のスキルを探してる方、またPHPフレームワークでお悩みの方にはご興味もっていただけましたら幸いです。


「はじめてのPHPフレームワーク PHP初心者がすぐ現場で活躍するための CodeIgniter3超入門」(99ページ・1,200円)

おまけ:執筆の教訓

コードは先に書こう

私がメインになって文章を書いたのですが、勢いのまま文章を書いて、コード解説を書いて、その後でコードを実装しました。その結果ですね、コードを直すごとに、文章をリライトする必要が生まれたのです。そうか、そうだったのか・・・。

皆さんも執筆の折は、先にサンプルコードを実装してから文章書くべきですよ。ほんと、これ教訓。

Kindleは難しい

今回、老舗のデジタルコンテンツ販売プラットフォームであるGumroadを使って、販売しています。手数料安い!「入門書なので、ぜひ印刷して使ってほしいから、PDF販売しています!」と声高に話しています。

しかし、実はですね。kindleで出すつもりだったのです。しかしながら、Pagesで執筆した内容をKindleにコンバージョンをするとですね、画像のセンタリングは認識しない(左から◯pxという認識)でズレるし、コードは途中で改ページになるから読みにくいしで散々だったので、執筆と同じ見た目で売れるPDFで販売したのです。kindleで売る場合は、最初から心づもりしておいた方がいいです。じゃないと、100ページ程度のフォーマットを直す気力は沸かないです・・・。

お問い合わせ