【登壇はいいぞ】はじめての登壇から出版までを振り返る

もともとまちづくり業界でチョットプログラミングデキル勢だったのですが、登壇をきっかけにしてIT業界に関わるようになって、ちょうど来年1月に単独執筆で技術書籍も出すので、どんな登壇してきたかを振り返ってみようかなと思います。
この記事は「登壇者 Advent Calendar 2017」の初日の記事です。

簡単な自己紹介

榊原昌彦です。大学院卒業後、一般社団法人リレーションデザイン研究所立ち上げ。その後、まちづくりの産業化を目指す一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンスにも参画し、全国の様々なまちづくりの現場に携わってきました。
まちづくりの現場では、高付加価値や効率化ではなく、ボランティアや補助金に頼って事業を成立させているところが多いことに気づき、事業の構造的転換を図りWebを導入。それ以降、事業で用いるアプリやシステムの開発を行っています。

まぁ簡単にいうと、大学時代に授業でやったプログラミングの知識で、まちづくりの課題解決できるよね!と手をだしたところ、見事にITの沼に引きずり込まれた人です。つらい。

最初の登壇:FuelPHP&CodeIgniter ユーザの集い #7

記憶があやふやなのですが、確か最初に「ITコミュニティ」に触れたのは、2015年1月に都内で行われた「FuelPHP&CodeIgniter ユーザの集い #7」だった記憶があります。「Noフレームワークつらい=>PHPフレームワークなるものあるらしい=>話聞きたい」ということで参加したのですが、当時よくわからなかったのです。登壇とはどういうものか。

ですので、「『FuelPHP&CodeIgniter ユーザの集い』にいくつもりだけど、登壇枠にするか一般枠にするか悩む」と迂闊にもツイートしてしまったところ、主催者であったNEKOGETさんがそれを拾って「登壇枠で!何分喋れる!何しゃべる?!」と詰めてきまして、

あ ぁ 、 こ れ は も う 逃 げ ら れ な い ぞ 。

と登壇しました。IT話題でそんなに喋ることはできないので、何を血迷ったのか45分ほどまちづくりの事業について話してきました。今考えたら、声をかけてくれた主催者はともかく、よく参加者に怒られなかったものだ・・・。

登壇したらおいしかった

で、その時つくったスライドには、幕間にひたすら食べ物の写真を挟んでたのです。当時のスライドからそのまま引っ張ってきてます。

半分ぐらいは欲望のままに「都内のITエンジニアだったらいいもの食べてるよね。おいしい店連れていって!」という話をしていました。よく参加者に怒られなかったものだ(二回目)。特に、当時ネットを騒がしてたIT健保加入者しか入れない鮨一新が気になってて「誰か連れていってくれないかな」と期待して話をしていました。

IT健保で食べられる本格的なお寿司屋さん「鮨 一新」が神すぎる件について

そうしたところ「仕方ないなぁ」と参加してた小山さんが数日後にご案内くださいまして、とてもすばらしい時間を過ごさせていただきました。
そこで、「あれ、登壇したらおいしいぞ」と学んでしまったわけです。

今回のポイント: 登壇したら(寿司的に)おいしい思いができた

次の登壇: [JS/CSS] UX,UI勉強会/関西フロントエンドUG

次に登壇したのが、2015年10月の関西フロントエンドUGが主催した「UX,UI勉強会」でした。これもうかつにツイートしてそれを主催者に拾われた記憶がうっすらあるけど、ちょっと記憶が曖昧だし、「学べよ」という話になるのでそっと置いておきます。
この日覚えてるのは、前の登壇者の話が勉強になりすぎて自分の登壇を忘れかけてしまったことと、時間が押してて用意したスライドを超速でしゃべって終わらせたことだけなので、あまり登壇自体の記憶は薄いです。

代わりに、懇親会で、勉強会を主催してたmikakaneさんが「2016年3月にカンファレンスをするんだけど、そこで登壇しないか」と誘ってくれたのがとても記憶に残ってます。他の登壇者がとてもすばらしくて(※全員、カンファレンスで登壇してました)、まさか自分が誘ってもらえるのかというのと、「カンファレンス登壇」というと実績をつんだすばらしい方がしゃべると思ってたので「私でいいの?!」という気持ちでした。

あとから聞いて「なるほど」と思ったのは、主催者的には「いろいろな角度からいろいろな知見を共有する場にしたいので、聞くだけじゃなくて多くの登壇がほしい」と。そりゃ、警戒せずにツイートする私なんて簡単に狩られるわけです。前回といい、今回といい、ただの獲物だったことに納得しました。

今回のポイント: 迂闊なツイートをすると登壇者として狩られる && 勉強会でしゃべったらカンファレンス登壇者として狩られた

あれ、登壇しないイベントの学びは違うぞ?

その次に参加した勉強会は、2016年1月の「KFUG UI勉強会 − サイボウズの新オフィスで学ぶ2016年のUI −」でした。変な話ですが、迂闊なツイートをして狩られずに参加した(記憶にあるかぎり)はじめての一般参加者としての勉強会でした。

  • スライドの準備はしなくていい
  • 当日緊張もしない
  • 開放的な気落ちで勉強会参加!

という気楽なイベントだったのですが、帰宅中に「あれ・・・?」と感じたことを覚えています。いろいろすばらしい話を聞き帰ってるはずなのですが、それがいまいち学びが少なく感じる。

登壇するイベントは事前にいろいろ自分の経験を言語化して、人に伝えて、また登壇後いろいろやりとりをして多くの学びを持ち帰ってました。それが当たり前だと思ってたのですが、登壇しないと持ち帰るのは「聞いた話の一部」だけで、こんなに満足度は違うのかと。よく考えると、登壇すると懇親会でもいろいろ話す(話題をつくる)側にいるのですが、登壇しないと質問する側で、知りたいことは学べますが、自分の知識のブラッシュアップは行われないんですよね。
登壇する人が独占してるメリットというか、同じ時間を過ごしているのに登壇しないデメリットってあるんだと思いました。

今回の学び:一般参加するより登壇する方が学びはとても大きい。

登壇してるとイベント主催するようになる

「一般参加よりも登壇の方がメリット大きい」と気づくと、参加したいほとんどのイベントには登壇者(少なくてもLT枠)で申し込むようになりました。喋り慣れると(言い方悪いですが使いまわせるスライドも増えて)準備時間も短くなり、回数をこなすほど気楽に登壇できるようになりました。
また、前で登壇者として喋るので「あー、こいつね」という感じでみんな話しかけてくれるようになり、懇親会参加のハードルも一緒に下がってきて、ITコミュニティが楽しくなったのはこれからでしょうか。

ただ、もっと求めるようになります。つまり、「登壇もいいけど、自分が知りたいことを聞くためにイベント開催するように」と。人間とは欲深いものです。

ちょうど私はその時、「Ionic」というHTMLでiOSアプリやAndroidアプリをリリースできるモバイルアプリ制作フレームワークを、alpha版からさわっていました。さわりはじめた経緯は割愛しますが、国内でも数社しか採用しておらず、また海外のOSSなので日本語の知見は全くといってない状況でした。
お誘いいただいて、HTML5 Experts.jpでIonicの記事の執筆などしていたのですが、他の開発者の知見を聞きたくなり、都内にいったタイミングでサイボウズさんに会場協力をいただいて

Ionic Meetup Tokyo #1

を開催しました(写真はその時の集合写真)。今まで知りたかった、というよりも考えたこともないアプローチの学びもあり、自分が知りたいことを聞くためにイベント開催するというアプローチはいいなと、この日強く学びました。あと、こんなに興味ある人いたんだという驚き!素直に嬉しかったです。

今回の学び: 勉強会を主催したら聞きたいテーマの話を聞くことができる

イベント主催すると、参加者の学ぶ動線がつくりたくなる

で、イベントを主催して様々な登壇者が知ってる知見を学ぶと「国内でもっとIonicは使われてもいいのに」と思いはじめるわけです。懇親会で話をしていると、やはりIonicのネックになっているのは、「日本語の知見が少ないので、初心者がはじめることが難しい」という話題でした。入門向けの情報のほとんどは英語で、慣れるとGoogle翻訳をかけて読むのですが、慣れないうちは翻訳にかけるとしても読むことが難しいと。

そういう方にもきてもらいたいなと、Ionicの勉強会は「Ionic Meetup」(Ionicを知る場所)というタイトルにしたのですが、そもそも全く知らないとこういう場所にくることも困難だと言われました。そして、懇親会では、そういう層に最もアプローチできるのは書籍だと熱く参加者に語られました。

飲みながら言われるわけです。「技術書典にだしましょうよ!」と。ただ、「いいな、書いてみようかな」と期待させるだけさせておいて、「もう申込締切終わってるけど」と続けて言われた言葉は無情でした(w)

そのまま明け方まで飲み明かし、帰路につくために私は新幹線に乗り込みました。車内でTwitterをながめていると、参加者のひとりである湊川あいさんのツイートが目に入りました。

出版社「C&R研究所」は、技術書を書きたいエンジニアさん・デザイナーさんを募集しています~

技術書を書きたいエンジニア募集中!C&R研究所 #わかばちゃんが行くオフィス訪問マンガ
https://codeiq.jp/magazine/2016/11/46648/

懇親会で「書きましょうよ」「日本語情報でまとめましょう」と言われ続けたこともあり、その場でツイートにリアクションしたところ、出版社から連絡をいただいて出版することになりました。

今回の学び: もっと仲間を増やしたいと出版社に連絡したら、書籍がだせる

出版します

というわけで、2018年1月に、HTMLでモバイルアプリ制作ができるフレームワーク「Ionic」の日本語書籍を出版します。

Ionicで作る モバイルアプリ制作入門〈Web/iPhone/Android対応〉 単行本(ソフトカバー)
http://amzn.to/2AKaYV1

HTMLでつくることができるのはWebページだけではなく、Ionicを使うと、iOSアプリ、Androidアプリもつくることができます。アプリ制作に興味はあったけど新しい言語を学ぶ機会がなく・・・という方はぜひこれを機会にはじめていただけましたら幸いです。絶賛予約受付中です!

まとめ

「登壇はいいぞ」という内容で書いたわけですが、もうちょっと具体的にいうと、

  • 登壇することは学ぶことの何倍も学びになる
  • イベントを主催したら、聞きたいテーマで話を聞ける
  • イベント主催実績で著書も出版できる

というメリットがあります。私がはじめて勉強会に参加したのは前述した通り2015年で、3年間程度でこれらのメリットをすべて実感できたわけです(お声掛けいただいた皆さま、本当にありがとうございます)。なかなか一歩踏み出せないという方は、ぜひ2018年、むしろ今月12月のうちに、何かしらの勉強会でLTで前でしゃべってきていただければと思います。

あと、書籍買ってほしいとはいわないので、以下のツイートボタンをクリックして、こういう書籍でるらしいよとツイートしていただけましたら幸いです(ステマですらないマーケティング)

※ このボタンは、書籍についてのツイートボタンです。

それでは、また。登壇はいいぞ!

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