出版に至った持ち込み企画書を公開! – 「Ionicで作る モバイルアプリ制作入門」裏話

おかげさまを持ちまして、2018年1月19日に「Ionicで作る モバイルアプリ制作入門」が出版されます。HTMLが書けたら、Web/iOS/Androidアプリをつくることができるフレームワークの入門者向け書籍です。
もう責了も済ませ、著者の手を離れましたのであとは出版されるばかり!

本日「【インタビュー】傳智之氏(技術評論社書籍編集部):『サラリーマンが出版するための100の方法』vol.05」という記事を読みまして、じゃあ著者サイドの話もと思いまして実体験をご紹介いたします。なお、私の体験はサンプル1ですので、あてにはなりませんがご容赦ください。

出版の経緯

2017年8月に東京で開催した「Ionic 2+ ミートアップ東京 #1」がきっかけでした。そのあとの懇親会で「Ionicはすごいいいフレームワークで海外ではメジャーなのに、日本で使われていないのはおかしい!」という話題がでまして、参加者でアイデアを出し合うわけなんですよ。

「公式ドキュメントを日本語化したらユーザが増えるのでは?」

「有名プロダクト集めて、対談とかしてみる?」

「技術書典(技術書即売会)に出したらどう?」「お、いいね!」「もう申込締切終わってるけど」

その場では結果がでないまま明け方まで飲み明かし(※店を出た頃には空は明るくなろうとしていました)、所用をすませて帰路につくために私は新幹線に乗り込みました。

そして、車内でTwitterをながめていると、参加いただいていた湊川あいさん( @llminatoll )のツイートが。

出版社「C&R研究所」は、技術書を書きたいエンジニアさん・デザイナーさんを募集しています~

技術書を書きたいエンジニア募集中!C&R研究所 #わかばちゃんが行くオフィス訪問マンガ
https://codeiq.jp/magazine/2016/11/46648/

そう。お酒が残っていまして!スケジュールや執筆期間のことなど何も考えずにツイートにリアクションしたところ、C&R研究所のご担当者からリプライをいただきまして、その場で企画書を書いてお送りしました。

実際にシェアした企画書(Gist)
[WebデザイナーがHTML5でアプリをつくる教科書] [Web/iPhone/Androidアプリのすべてに対応!]Ionic超入門 企画書

そうそう。最初はターゲットはエンジニアですらなく、Webデザイナーでしたw

出版することはいいことか

ここは喧々諤々の議論をしてみたいところではあるのですが、一方的なメリットだけではないと思っています。時々Twitterで「コードミスが発覚したけど、もう印刷されちゃったので、重版まで修正できない!」「GUIが刷新されて参考にならない!」というツイートを見かけます。特にIT業界だとどこまで昔ながらの「書籍」という流通経路が正義かというと疑問があります。個人のブランディングとしても、書籍によっては「あの本かいた人なの・・・」みたいな可能性もあって、プロダクトのひとつに過ぎないよなと。

中級者向けの出版は難しいのではないか

特に中級者以上を対象にする場合は難しいのではないでしょうか。2018年には、「Ionicを使ってどうやって稼ぐか(決済)」「カメラ機能をブラウザ・スマホアプリ共通で実装」などの中級者向けドキュメントを書いてみたいなと思っていますが、それはもうPDF販売で十分という気持ちもあります。校了してから出版まで2-3ヶ月かかるスピード感で中級者に適切に情報を提供するのは難しいと思うからです。ソフトウェアのバージョンアップはやいし。

初心者は書籍から入るかも

一方で「入門書は出版ありだな」と感じているところです。「はじめてアプリをつくりたくて、右も左もわからないから書店にいってみる」というシチュエーションはまだありふれていますし、ネット上にあるような断片化された情報ではなく、ちゃんと情報整理された入門書には価値があります。

PDF販売/出版を体験して感じたのは、結局はただのツールのひとつでしかないので、誰に、何の価値を届けるか、から考えていくとツールは自ずと決まってくるのではないかなということでした。

「Ionicで作る モバイルアプリ制作入門」はそういう意味で適切な情報の届け方となったのではないかと思っております。まだ出版まで二週間あまりありますが、ご興味持たれた方はぜひお試しくださいませ!

それでは、また。

お問い合わせ