行政赤字の言い訳とソーシャル・キャピタルの幻想

2014年7月2日

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何か、行政って言い訳できる範囲が大きいなと最近感じます。

普通、B to BもしくあB to Cの取引だと、結構ダイレクトに投資対効果測定ができます。広報効果の測定が多少手間ですが、TV、新聞の持続力なんて長く見積もって1年なわけですから、年間トータルで投資対効果が見あっている、見合っていないということは簡単に算出できるわけです。

 

普通は倒産する行政

というか、ぶっちゃけた話、収入に対して支出が大きかったら、初年度赤字、次年度貸し渋り、三年目で手形が通らなくて赤字倒産してしまいます。費用対効果をみないと、簡単に潰れますよというわかりやすい例。

それに対して(地方)行政は、まず赤字決算が許される。許されるってものじゃないです。国庫支出金等を受けて、明らかに地域内の法に規定されている税収では赤字なのに、国からドーピングされて黒に見せかけてる。

でも、細かい点をみると、明らかに黒字にしようという努力がみられない。もちろん議会をはじめとして追求されるわけですがいろいろと言い訳をしてその追求を逃れます。

最初の話題に戻ると、民間企業と比べて、この言い訳の幅が行政は非常に広いのです。

「これはまちの魅力を向上し、まわりまわってまちをよくすることになります」

「これは、住民のまちづくり参加を促します」

挙句の果ての魔法の呪文は「ソーシャル・キャピタル=社会関係資本」です。簡単にいうと、まちに友だちがいればいるほどまちでの生活は豊かになりますよね!という話で、「豊かになるのはお金によってだけじゃないでしょ?!」という社会学の概念です。
 

冷静になって考えてみよう

でも、組み立てを追って行ったら確かにその通りなのですが、普通に「個人の友だちづくりのために、公的資金を使うの?」という素朴な疑問。

結局のところ、民間はお金を介してダイレクトに商取引を行うので対価が見えやすいですが、行政は税金という名目で一律の収入を得て、それに対するサービスをダイレクトに対価の見えない形(サービスが成功しても失敗しても、成果は収入という形で帰って来ない)で返ってくるのが特徴的だと思います。

だから、行政赤字の言い訳も豊富なんです。民間では「結局、赤字なの?黒字なの?」と迫られるところを、そういう指標がないからのらりくらりと言い訳でき、結果、成果のあがらない事業にも巨額を投資できるという歪んだ構造があります。

NPOもそうですよね。「お金じゃないところに価値観がある!」というのが建前ですから、なかなか経営が黒字化しない。なぜかという原因を探ったら、赤字である部分をお金以外の言い訳で賄ってるわけですから。

もちろん、これが黒字化されてる中だったらその言い分はありだと思うのです。組織構造が儲ける組織じゃない。だから、儲けをお金以外の社会が豊かになる部分に投資しようという発想はありだと思います。そのことによって、+αの魅力が生まれ、それが更にまわり回ってお金 or お金じゃない部分の成長につながるとすばらしいと思います。

ただ、赤字組織がそれをしてより赤字になっていくのは、借金持ちが更に競馬につぎ込んで「夢に投資したんだ」というような滑稽さをもっていますよね。

ぜひ、赤字な状態ならば、シビアにお金に向き合ってもらえたら、とそう思います。

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