Professional Web Technical School構想(仮称)

本記事は、現在非公開(URLを知っている人のみに共有)です。2017年2月10日第一稿。

Webがこの5年間で大きく変わったのは、誰もが認めるところです。しかし、Webのカリキュラムは大きく膨れるばかりで最適化されず、学習する人に大きな負担を課してるのではないでしょうか。
私たちは、Professional Web Technical School構想(仮称)として、Web全体を通じての学習プロセスの見直し、カリキュラム・教科書の作成とその普及に取り組みます。

この5年で大きくWebは変わった

5年前、Webの現場で求められる技能は、HTML/CSS,jQuery程度のものでした。2011年にBootstrapがリリースされ、CSSフレームワークに理解があると「こいつ、分かっているな」と思ってもらえました。デザイナーはPhotoshopやIllustratorを、エンジニアはWordPressを使うことができたら、所謂「即戦力」であった時代があったのです。

今は違います。
HTMLこそ変わらぬものの、CSSはプロセッサーを通して生成するものになり、JavaScriptフレームワークは乱立しました。フォルダ感覚でFTPでファイルをやりとりするのはアンチパターンとなり、プロジェクトに参加する人はみんなGitの知識が求められます。WebPackでLiveリロードを走らせ、SCSSをコンパイルしてminify、JavaScriptはBabelで後方互換を確保しながらES2016で書いてる現場はもはや特別なものではありません。

ユーザの主要環境はPCからモバイルへと移り、レスポンシブデザインは当たり前となりました。Googleは、Webの未来として、AMPとPWAを掲げ、「Webはオフラインでも見れて当たり前だよね?」という世界はもはや間近です。
 

不適切な学習カリキュラムで難しくしていないか

現役のWebを仕事にする人と飲んでいると、「今からWebを勉強する人は大変」とよく話に上がります自分が数年をかけて追ってきたことを短期間に覚えないと、現場で使い物にならないから、大変だと。

未成熟だったWebを学ぶのと、今は全く異なるという意見はもっともです。
けれど、学習プロセス・カリキュラムに問題はないでしょうか。多くのWebセミナーでは、初心者はまずHTMLを覚えます。次いで、CSS、jQuery、WordPressを覚え…。Webデザイナー養成だと、Photoshopからはいるでしょうか。現役の人が学んできた道を、そのまま後進に辿らせています
 
しかしながら、Photoshopが使えないとWebデザインはできないでしょうか。用途は写真加工に留まるという現場もあります。UIデザインを学び始めるきっかけは、Bootstrapでのインブラウザデザインでもいいのではないでしょうか。そうしたら、PhotoShop学習を後回しできます。

生CSSを覚えることにどれだけ意味があるでしょうか。CSSとSCSSの両方をやるなら、SCSSが先でも問題はありません。タスクランナーを組まない作法を学ぶことに意味はあるでしょうか、jQueryのプラグインの使い方は・・・?
 

カリキュラム再編で、もっとプロを、もっと当たり前に。

Photoshopを学ぶことも、生CSSを読むことも、jQueryのプラグイン地獄を体験することも、スペシャリストを育てるためにはやがて通らないといけない道であることを否定はしません。
けれど、現行で、Webの現場に入り込むことのハードルはとても高い山であり、現役エンジニアをもって「自分なら挫折する」と言わしめるほどです。そして、この負債がこれから大きくなり続けると、やがて学ぶ事自体が不可能な業界になるのではないでしょうか。

そうなる前に、Web全体を通じての学習プロセスの見直し、カリキュラム・教科書の作成とその普及に取り組みます。

メンバー

提言者(50音順)

榊原昌彦(一般社団法人リレーションデザイン研究所)
田中弘治(株式会社ダイレクトサーチジャパン)
宮川貴子(合同会社ねこもり)

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