WordPressが変えたのは、開発者とクライアントの関係性

こんにちは、榊原です。
ここ数日、キュレーターやfacebookで「WordPressを使うかどうか見極めるべき」という記事が多くあがってきます。

「WordPressで「ささっと作る」で請けれなくなってる現状。」とか、「WordPressを巡る理想と現実、あるいは誤解」とか。

私的に、これらの議論は少し制作者側に寄りすぎてる感があるので、私的にどうしてWordPressをよく選択するかをまとめようと思います。

WordPressがこれだけ普及したきっかけ

XoopsやMovableTypeといった競合を抑えてWordPressがこれだけ一般的になった背景には、ブログブームは外して考えれないと思います。
 
というのも、2000年あたりはネットマーケティング・SEOの観点から企業はブログを持つべきだ!という論調が大流行。rakutenの出店者が売上をあげるにためにはブログ。企業も企業ブログで親しみを。個人の情報発信でも、日記系サイトからブログ。もう何でもネットで情報発信するならブログからはじめる時代でした。
 
つまり、WordPressが流行りだしたのは、ネットにあまり詳しくない人が、ブログを通して、情報発信・公開をしたことがある時代だったわけです。しかも無料ブログで。「無料」で。
 
それ以前は、web業界は相場観なくほぼ言い値の世界だったと聞きます。制作者とクライアントは「無知とプロ」の関係。
構造設計を行う建築家に対して顧客はあーだこーだ言えないのと同様に、web制作会社に対してお願いしますとしかいえない関係でした。
 
それが、ブログの流行りとともに、無知だったクライアントがアマチュア未満の知識を持ったわけです。しかも、無料で情報発信したことのあるクライアントが有料で依頼してくる。当然、物言わないクライアントが物を言えるようになりました。物を言うようになった。これは大きな変革です。
 
そのことに対して、制作者サイドがとった合理的な対応が「CMSを導入する」だったと思います。もちろん静的サイトを100P作るよりも効率的だったという理由もありますが、それ以上に、いろいろ細かく指定してくるわけですから「共通作業を確保して相手に任せる」ということが必要だったわけです。
で、共通作業を確保するために、相手に渡すCMSの入力画面は、ブログシステムでなければならなかったわけです。相手が操作経験がある可能性が高いから。口だけじゃなくて、手も動かしてくれるから。
だから、WordPressが普及したのだと思っています。xoopsの管理画面はブログっぽくないですし、MovableTypeは有料ですし、残念ながら選定外となってしまった。
 

今のWordPressの役割

WordPressの役割を図式化しますと、旧来型のクライアントと制作会社の作業量が10:90だとすると、

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それが、例えば50:50といったように、クライアントに作業を移し替えることができることです。
 
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もちろん、作業工数が減るわけですから、結果的には制作費も安くつく。でも、それは「WordPressを使うから制作費が安くなる」のではなく、「クライアントが工数の一部を負担するから制作費が安くなる」わけです。
この一連の流れを知らずに、静的サイト → WordPressだけを覚えると、「1page、1pageを個別に作らなくてよくなるから制作費が安くなる」と制作会社完結で考えてしまう。間違いではないですが、本質からはずれてしまいます。
  

私が、WordPressを使い続ける理由

WordPressがこれだけ普及した理由は、2000年あたり段階では、クライアントが使ったことのあるweb入力画面がブログだったからだったかと。
それを言い換えると、クライアントの教育コストが一番小さいのがWordPressだったわけです。
 
今、私がWordPressを使い続ける理由も、クライアントの教育コストが一番小さいのがWordPressだからです。
ネット上にこれだけ情報が溢れかえり、地方の本屋にもPCコーナーにWordPressの書籍が並び、うまくいくと学生とかで使ったことのある経験者がいる。クライアントが自学できる環境が揃っているからこそWordPressを勧めるわけです。
 
ということで、作業を一部クライアントが負担するための予算・システムを導入するんだからクライアントは勉強してしかるべきであり、それが出来ないならばWordPressの是非以前の問題を考えるべきであると考えて仕事させていただいています。

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