もうホームページは「ホームページ」じゃない|webサイトの戦略を考える

2011年12月28日


最近はトップページを指してホームページということもなくなってきましたが、「ブログの6年間のPV推移からわかったこと|小粋空間」をみてますますその傾向が顕著になったことを感じました。

webサイトはトップページからみてもらう時代だった昔

もう10年前ぐらいでしょうか。今ほどweb上に情報が溢れかえっていなかった時代、webサイトを探すためには検索エンジンから「リンク集」を探して、そのリンク集から興味のありそうなwebサイトをみるのが一般的でした。
windows95の時代で、今ほど検索アルゴリズムも発展していませんでしたから、検索エンジンは単純に「たくさんリンクされているサイト=有用なサイト」と判断して、メジャーキーワードでひっかかるのは大体相互リンク集だったという背景があります。
 
だから、ユーザーはwebサイトにはほぼトップページからやってきました。大体、トップページには「◯◯のページへようそこ  Enter」だけのコンテンツが置かれたりしてーー時代の潮流でしたね。「トップページ以外のリンク禁止」なんて書いてあったりして(笑)
 
全てのユーザーが訪れる入り口(ホームになるページ)がトップページである。ということで、トップページが「ホームページ」と呼ばれるようになりました。(その後、webサイト全てをホームページというようになりましたが、これは誤用です)
 

トップページを見ない時代

それが今は検索エンジンの精度向上や、web上の情報がどんどん増えたことによって、必要な記事をピンポイントで探し出せる時代になりました。わざわざトップページからナビゲーションに従って探し出す必要はないのです。
wikipediaなんてその象徴のようなものです。wikipediaの記事をみたことがあるというユーザーは多くても、wikipediaのトップページを見たことがないユーザーは意外に多いそうです。
 
もちろん、web業界でもこの流れは顕著です。まず「クリックするだけのトップページを置くのはやめましょう」というのが常識になりましたし、どのコンテンツからも別のコンテンツにいけるように「グローバルメニュー」(どのコンテンツでも常に表示されているサイト内リンク)をつけるのも今や当たり前です。

つまりユーザーもweb業界も、トップページを入り口にしなくなったのです。
 
言い方をかえると、ホームページ(=トップページ)をホームページ(=入口)にしなくなったわけです(笑)
 
その証左の一つが冒頭に紹介した、「ブログの6年間のPV推移からわかったこと|小粋空間」に書いてあります。
簡単に内容を紹介すると、この6年間でアクセス数はほぼ横ばいなのにも関わらず、トップページへのアクセス数は1/5に下がったそうです。
それに対して検索エンジンからのアクセスは2倍弱伸びています。トップページ経由に記事をみるユーザーが減って、各記事にダイレクトにアクセスするようになったことがわかります。

ソーシャルメディアはトップページを見せない

この流れを後押ししたのが、「ソーシャルメディア」の台頭です。mixiやtwitterなどで親しい友人が「これは参考になるよ」「これを読んで生き方が変わった!」とコンテンツを紹介すると一気についつい読んでしまうーーということで、ソーシャルメディア経由でwebサイトをみる人が随分と増えました。
 

しかし、ソーシャルメディアを使って親しい友人から「この記事は◯◯だよ!」」と紹介されたユーザーが、その記事を読んだあとにトップページに訪れることは稀です。ユーザーの興味は「◯◯さんから紹介してもらった記事」であって、サイトに掲載されている情報やwebサイト自体にあるわけではないのです。(なので「関連のある記事」を表示し、ユーザーを誘導するようになりました)

ここまでいくと、トップページ自体の価値が減少したともいうことができますね。
 

webサイトの戦略を考える

もちろん、全てのサイトが当てはまるわけではありません。株式会社や一般社団法人が法律に基づいて「公告」(決算などの報告)を行うためだけにwebサイトを持っていたり、小説やイラストなど趣味のwebサイトであったりは、「いやいやトップページ大切だし!」というと思います。
しかしながら、ユーザーとコミュニケーションをとりながら自社のブランディングを推進していくサイトなどは方向転換を考えてもいいのではないでしょうか。

具体的には、まずwebサイトありきではなく、まず「コンテンツありき」と考えることが大切です。
それぞれのコンテンツが1)検索されるような内容である(入り口は検索エンジン)、2)つい友だちに教えたくなるような内容である(入り口はソーシャルメディアの特定の友人)、3)つい広めたくなるような内容である(入り口はソーシャルメディアの不特定の友人)、のどれかに細分化し、コンテンツをつくり込み、コンテンツを広めるのです。

トップページを作りこんで「見栄えのいいサイト」で喜んでいても、もう見てくれる人はいない時代に突入していますよという話です。

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