IEのヘビーユーザはWeb制作者である疑惑と、IE対応の機能要求化

前書き

本記事を読まれる方は広い心で「そういう見方もあるのか」とご笑覧をいただけましたら幸いです。

本編

ふと思ったのです。

セッションでは「IE死ね!」というと共感による爆笑が起き、飲み会では「IE対応つらい」といいながら酒を煽るWeb業界ですが、IEを一番つかっているのは誰だろうかと。

「行政のパソコンは今でもIEだから…」と耳にしますし、実際そうです。しかしながら現場の声を聞くと「IEしか入っていないしセキュリティがきついからChrome入れられない」といってる担当者は「IEが時代遅れなの分かってるから表示崩れも仕方ない」と理解を示します。そして自宅ではChromeなどを使ってブラウジングをしています。

IEライトユーザーです。

また、理解を示さない年配の方は「別に崩れていても必要な情報が見れたら気にはしません。というか、ほとんどインターネットに接続しません。

こちらもIEライトユーザーです。

ふと思ったのです。IEを使う層への対応が必要!といいつつ、IEのヘビーユーザはIE対応しているWeb制作者ではないかと。

母数の偏りがあるのはもちろんですが、以下はTwitterのアンケート機能を用いた質問とその結果です。

母数がちょうど100になったので計算しやすいですね。この計算だと結果だけをみた31人を除くと、IEを持っていない22人に対して、IE死ね!といいながらIEを持っているのは47人にも及びます。その数、70%近く!!

IE死ねといいつつ、Web制作者の70%近くはIEと共にある現実!!

多くは語りません。

ただ、鶏が先か卵が先か議論ではあるのですが、一部の方がIEを使い続けることができるのは、70%弱という過半数がIE対応を今でも続けてるからであるからであり、私が仮にIEユーザだったら「多数派が対応してくれるんだからサポート切れるまで使ってていいのでは」といってもおかしくないなと思いました。

ちょっとまじめな話

IE問題はセキュリティ問題と一緒にして「使うべき使わないべき」で語られることが多いですが、それ以上にWeb制作者にとってはマーケティング問題になるかと思っています。

「全ての人に情報を届けたい」という幻想はすでに様々な研究により崩され、ターゲット像を絞り込むことが大切だとほとんどのマーケティング研究が説いています。Web制作業界では「ペルソナ像の策定」などいわれるのがまさにそのプロセスです。

もちろん社会福祉であったり、行政情報であったり、「遍く人がアクセスできなければならないWebサイト」があるのもご存知の通りです。
しかしながら、果たして、そのプロジェクトがそれに該当するのか。もしかすると、Fluent Design SystemのようにIEで表示できることが最重要課題で、それ以外のブラウザ対応をしないのが正解のプロジェクトがあるかもしれません(詳細はMicrosoftが発表したFluent Design SystemのティザーをGoogle Chromeで見ると…

逆にIEには一切対応しないということも必要な場面はあるかと思います。

「全ての人に情報を届ける」つもりですべてのブラウザ対応に注力するあまり、マーケティングが疎かになって「誰にも情報は届いていない」ということが起こらないために、Web業界でも、これまで以上に選択と集中が必要になってくるのではないかと思っています。

機械的に行われているIE対応のコストは、コンテンツのリライトができるかもしれない。記事の更新かもしれないし、または1回のA/Bテストに該当するかもしれません。

やるなぁと思ったのは、知り合いのWeb受託の方が見積もりに「IE11対応 ◯◯円」とはっきり明記していたことでした。私は結構以前に対応をやめてしまったのですが、マーケティング上は追加対応という形でみる方がクライアントのためになるなと。

IE対応は非機能要求(品質をあげるために対応すべき)ではなく、機能要求(目的である主な機能のひとつ)とすべき時代になったのかと思います。

それでは、また。

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